美容室で「いつも同じメニューをお願いしているのに、毎回やり方が少し違う気がする…」と感じたことはありませんか?

実はそれこそが 技術の高い美容師が行う“プロの判断” です。

髪は生きているわけではありませんが、季節・ダメージ・日常生活の変化に影響され、毎回微妙に状態が変わっています。

だからこそ、“前と同じメニュー”でも 前と同じ施術では最適にならない のです。

この記事では、技術が上手い美容室ほど施術内容を変える理由を、3つの視点からわかりやすく解説します。

① 髪質によって変える ― 一人ひとり違う「素材」に合わせる技術

髪質は大きく分けても以下のように多様です。直毛・くせ毛・波状毛 太い髪・細い髪 多毛・少毛 硬毛・軟毛

例えば同じ「カラー」でも、

・細毛の方には薬剤を“弱め”に

・硬毛の方には“浸透を高める工夫”を

・くせ毛には“広がり抑制を考えた調合”を

…と、素材が違えばアプローチも変わります。

料理に例えると、同じメニューでも素材が違えば調理方法を変えるのと同じ。

髪質に合わせて技術を調整できる美容師ほど、仕上がりの再現性が高くなります。

② 気温や湿度によって変える ― “環境”で髪はここまで変化する

技術の高い美容師が必ずチェックしているのが その日の気温・湿度。

湿度が高い日は…  → 髪が水分を含みやすく、薬剤の反応が変わる  → くせ毛は広がりやすい 乾燥した日は…  → 髪の内部が乾きやすく、仕上がりがパサつきやすい  → カラーが入りやすい場合もある

そのため、

・トリートメントの浸透時間

・パーマの薬剤選定

・ブローの仕上げ方法

・スタイリング剤の量

…などを、その日の気候に合わせて微調整します。

“サロンでの仕上がりが家で再現しやすいかどうか”は、この見極めで大きく変わります。

③ 髪の状態によって変える ― 毎回コンディションが違うからこそプロが必要

同じお客様でも、髪の状態は毎回少しずつ変わります。

前回のダメージの残り カラーの退色具合 アイロンの使用頻度 頭皮の乾燥 ホルモンバランスの影響 ストレスや睡眠状態による髪のハリコシの変化

そのため、美容師は触診・視診を通して、「今日の髪はどの程度まで施術していいか」を判断します。

たとえばカラーひとつでも、

・“根元はしっかり染めるが、毛先は優しい薬剤でダメージを抑える”

・“前回より乾燥しているから、補修成分を追加する”

・“今日は負担を避けるため、トーンだけ整える”

など、状態に合わせて柔軟に変えていきます。

技術力が高い美容師ほど、「無理をしない」「必要以上に触らない」という判断を持っています。

まとめ ― 技術が上手い美容室ほど“マニュアルでは動かない”

同じメニューなのに施術内容が毎回違うのは、**あなたの髪をベストな状態に導くための“プロの仕事”**です。

髪質が違う 季節が違う 髪の状態が違う。だからこそ、同じ施術は二度と存在しません。

美容師の技術とは、ただ施術を行うことではなく、“今のあなたに最適な方法を選ぶ”判断力そのものです。

この丁寧な判断の積み重ねが、扱いやすい髪・綺麗に伸びる髪・ダメージを最小限にしたヘアスタイルへとつながります。

あなたもぜひ、次の来店時に、「今日の私の髪にはどんな調整をしてくれたのか?」と聞いてみてください。

きっと美容師のこだわりに気づけて、美容室がもっと楽しくなるはずです。

奈良のこだわり美容室ACT・代表Take

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