現在、全国に45万人以上の現役美容師さんがいらっしゃいます。その中で髪の構造や薬剤知識・ヘアケアのノウハウ等を理解し、正しい毛髪化学を習得しているプロの美容師さんはわずか1割にも満たないのが現状です。このブログでは、皆様が抱いている髪の疑問やお悩みについてひとつひとつお話をさせて頂きます。そして御客様自身でヘアケアの知識を持って頂くことで、失敗しないヘアケアや「真の美髪」を実現する為のお役に立てて頂けましたら幸いです
~超ヘアケア先生Takeより~

A:毛髪は大きくわけて三層からなります。例えますと、寿司の「海苔巻き」のような感じになっています。海苔巻きは外側から、のり・シャリ・具となっていますが、それを毛髪で例えると「キューティクル(毛小皮)」「コルテックス(毛皮質)」「メデュラ(毛髄質)」となります。キューティクルは無色透明で魚のうろこ状に重なり合ってできています。働きは、外からの刺激やダメージからの保護と、毛髪内部にある水分や栄養分の流出を防ぐ働きがあります。
コルテックスは毛髪の90%を占めています。また水分や油分がある他「間充物質(マトリックス)」という栄養素を含んだものが存在します。また毛髪の色を決める「メラニン色素」も存在します。メデュラは毛髪の芯になりますが、一般的に太い毛髪に存在し、細い髪には存在しません。ここにも「メラニン色素」は存在します。つまり、毛髪のダメージは一番外側にあるキューティクルから始まり、キューティクルが損傷すると、毛髪内部の水分や栄養分が流れ出てしまうので、毛髪ダメージ=キューティクル損傷、というわけです。

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